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2021年8月11日水曜日

神戸の介護殺人は「社会からの虐待」 ヤングケアラー支援条例の提案者が語る政治の役割

 

神戸の介護殺人は「社会からの虐待」 ヤングケアラー支援条例の提案者が語る政治の役割

吉良英敏県議=さいたま市浦和区の埼玉県議会議事堂で2020年11月17日午後4時59分、鷲頭彰子撮影
吉良英敏県議=さいたま市浦和区の埼玉県議会議事堂で2020年11月17日午後4時59分、鷲頭彰子撮影

 介護していた祖母を殺害したとして、神戸市の元幼稚園教諭の20代女性が執行猶予付きの有罪判決を受けた事件が、介護関係者らに波紋を広げている。全国で初めて埼玉県で制定された「ケアラー支援条例」を提案した自民党県議団の吉良英敏県議(46)=自民=は、取材に「これまで国が介護を丸投げしてきた『家族』『身内』が今は完全に崩れて、残像だけが残っている状態。福祉そのものを考え直し、社会全体でフォローする体制作りを急がなければ、これからの介護社会を乗り切れない」と危機感を示す。【鷲頭彰子】

 事件は2019年10月、女性が要介護4の祖母と同居を始めてからわずか5カ月で起こった。女性は平日はデイサービスに頼ったが、夜間は1、2時間おきにトイレに連れて行き、睡眠時間は1日2時間程度だった。毎日新聞などが詳報し、大きな反響を呼んだ。

 吉良氏は「こんな短期間で追い込まれた。彼女のSOSに誰も目を向けることがなかった。私には『社会からの虐待』のように見える」と言う。ケアラー支援条例では、全てのケアラー(介護者)が個人として尊重され、健康で文化的な生活を営むことができる社会の実現を目指している。「核家族、一人親世帯、独り身、晩婚。介護を担う家族が複数ではなくなり、当たり前の生活ができないほどの重労働を、若者までが担わなくてはならない状態になっている」

 支援条例は、県に市町村と連携した支援を義務付けるほか、事業者にも職場内のケアラーを支援するよう求めている。女性はケアマネジャーと直接連絡を取ることも禁じられていた。吉良氏は「彼女の社会との接点は職場。職場が彼女をフォローし、必要なら専門職のサポートにつなげなければならなかった」と指摘。「障害者の法定雇用が義務付けられているように、ケアラー支援も義務のようにならなければいけない」と話す。

 吉良氏が提案しているのは「スープの冷めない距離感」での介護者サロンの設置だ。…

2021年8月10日火曜日

1人の夜勤が辛い」介護士が入所者殺害

 

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日本テレビ系(NNN)

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2021年8月9日月曜日

80歳入所者を殺害容疑、老人ホーム介護スタッフを逮捕

 

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朝日新聞デジタル

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老人ホーム入所者殺人事件 逮捕の介護士の男「夫婦の介護にストレス」

 

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UTYテレビ山梨

77歳妻が72歳夫を包丁でメッタ刺しした悲痛な「殺害動機」

 

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FRIDAY

老老介護の果てに「楽になりたい」妻殺害の82歳夫に実刑 責任感が強く真面目 2021年7月14日 18時00分

 

老老介護の果てに「楽になりたい」妻殺害の82歳夫に実刑 責任感が強く真面目

2021年7月14日 18時00分
79歳の妻を殺害したとして殺人罪に問われた82歳男性の自宅近くでは、車いすのお年寄りたちが行き交っていた=東京都品川区で

79歳の妻を殺害したとして殺人罪に問われた82歳男性の自宅近くでは、車いすのお年寄りたちが行き交っていた=東京都品川区で

<法廷のしずく

 車いすに乗った被告の男性(82)が、被告人席で背中を丸め、両手を固く握り締めていた。5月に東京地裁であった裁判員裁判。介護をしていた妻=当時(79)=を絞殺したとして殺人罪に問われた男性は、証言台に立った長男の言葉を目を赤くしながら聞いていた。
 検察官「なぜ事件は起きたと思いますか」
 長男「父は責任感が強くて真面目。介護を完璧にやろうと頑張りすぎ、疲れ果てたんだと思う」
 検察官「あなたの母親が殺されたわけだが」
 長男「家族の誰も、父が思い悩んでいたことに気がつかなかった。やったのは父だが、父1人の責任ではありません」

◆幸せそうに見えた一家

 男性は妻と42年前に結婚。信用金庫を定年退職後、東京都品川区で2世帯住宅を構え、2014年に長男一家を呼び寄せた。妻と長男夫婦、孫2人の6人で暮らす日々。近くの女性は「幸せそうに見えた」と振り返る。
 「以前は『夫と私の2人分ね』とおかずを買いに来ていた」(総菜店の女性)という妻は、16年ごろから体調を崩しがちになり、肺炎で入退院を繰り返すようになった。
 20年9月の入院時、担当医は家族に「余命半年」と告げる。1カ月の入院で足腰が衰え、歩くことが困難に。翌月の退院後、自宅で寝たきりになった。
 息子夫婦は共働きで夜も遅く、主に男性が妻を世話した。厚生労働省の19年の調査では、65歳以上の高齢者が自宅で高齢者を介護する「老老介護」の割合は過去最高の59・7%。男性の被告人質問から、その厳しい実態が浮かんだ。
 弁護人「排せつの世話はどうされていたんですか」
 被告「妻は酸素吸入器を着けていたので、転ばないよう支えながらトイレに連れて行っていました」
 弁護人「夜間は?」
 被告「1階は妻の介護ベッドを置くと布団を敷く場所がなかった。だから私の寝室は3階で、トイレの世話や様子の確認で10往復くらいしていました」
 弁護人「あなたも心臓に持病がありますよね」
 被告「動悸や息切れがひどく、自分の担当医に入院させてほしいと頼んだんですが、『通院で大丈夫』と言われてしまって」

◆自身の入院を断られ・・・

 老老介護が始まって1カ月余り。12月のある朝、男性は寝ている妻の首を絞めた。自身の入院を断られた2日後だった。
 妻の最後の言葉は「苦しい、離して」。男性は「楽になりたいと思ってしまった。妻には謝っても謝りきれない。本当に申し訳ないことをしてしまった」とつぶやいた。
 今年6月、裁判長は判決で「周囲に助けを求めることもできたのに、短絡的に犯行に及んだ」と懲役4年の実刑を言い渡した。
 判決後に男性宅周辺を訪ねると、男性と面識があるという70代女性に出会った。女性の夫も病気で寝たきりという。「夫を殺して自分も死のうと何度考えたことか。介護のつらさは当人にしか分からないのよ」(山田雄之)
    ◇
 「法廷の雫」では、法廷で交錯する悲しみや怒り、悔恨など人々のさまざまな思いを随時伝えます。

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